2025年01月29日

やっぱり怖し

 莫言『白檀の刑(上・下)』読了。

白檀の刑(上).jpg白檀の刑(下).jpg

 例に寄っての大長編だが、やっぱり面白い! そして、怖い! この刑罰、ホントにやりそうだもんなあ。清朝末期、欧米列強との軋轢に義和団をはじめとしたさまざまな抵抗運動が起きて……やっぱり宣教師とか、やるもんじゃないと思う。それにしてもなんか、中国の(莫言の)小説って、なんか良くも悪くも「太い」感じがする。日本人が繊細すぎるのか?
 
 西條奈加『善人長屋』読了。

善人長屋.jpg

 しっとり系の話とは違って、裏に回れば全員悪党等長屋の人たちがなんともたくましく面白い。泣かせどころもちゃんとあるし。

 新庄耕『地面師たち』読了。

地面師たち.jpg

 だましの手段としては、とても古典的なようだけれども、それでもかのSハウスみたいな大企業が引っかかっちゃうんだもんなあ。そして、このだましで転がり込む金額がまたけた違いで呆然とする。小説としては面白いけど、被害に遭ったほうはショックなんてもんじゃない。あとがきにもあったけれど、これはさすがに各業界を憚れば地上波でのドラマは無理だろうな、面白いけど。





posted by あーる at 15:55| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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