2025年04月05日

怒涛のラスト

 柚月裕子『ウツボカズラの甘い息』読了。

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 面白く読み進んだけれど、なんかすべての謎が最後の章で一気に解き明かされる怒涛のラストになっている感じで、もう少し小出しでもいいのに、と思ったり。
posted by あーる at 11:20| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月01日

このミスって……

 くわがきあゆ『レモンと殺人鬼』読了。

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 どんでん返しが何度もあって、犯人も意外っちゃ意外だけども、なんとなく姉妹の関係は最初からそうかな? と思えてしまったし、もう一つ感心せず。「このミス」だと思うから、構えて読んでしまうのかな……。

 青山文平『本売る日々』読了。

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 昔は本も高価だったんだな、と江戸時代を思うが、それだけに良書を売る、買うという行為自体が大切だったあだな、と思った。静かな話のようだが、内容的には激しいものや、くすっと笑ってしまうのもあり、楽しめた。この作家はお気に入りになりそう。

 朝井まかて『恋歌』読了。

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 水戸天狗党事件なんて、聞いたことはあるけどちゃんとわかってはいなかった歴史的事件だが、これを読んで、水戸藩のジレンマや苦しみがよくわかった。
posted by あーる at 10:27| Comment(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月26日

国産ミステリ二つ+

 柚月裕子『孤狼の血』読了。

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 映像化もされているようだが、まだ見たことはない。これ読んで、怖くなったので見ないと思う。まさに悪徳警官文学の最高峰なのかもしれないけれど、こんなの大丈夫なのかな。

 米澤穂信『満願』読了。

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 短編集。切なくて怖いのが多かったが、面白かった。特に表題作はなんとも物悲しい。最初の警察官に向かない人の話もなんだかかわいそうだったけど。

 仲村清司 (著), 松野和宏 (イラスト)『猫力 うつな僕を救ってくれた猫』読了。

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 コミックエッセイ。そんなに好きな絵ではないが……沖縄みたいなところに移住しても、やっぱりうつにはなるんだなあ。猫力、大事。
posted by あーる at 11:43| Comment(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする